2021年春頃から木造住宅に欠かせない木材の価格が、日を追うごとに値上がりしています。構造材である土台・柱・梁だけではなく、羽柄材といわれる間柱・垂木・野縁等も価格が上がっています。また合板類に至っても、価格が大きく上がり続けています。輸入材の値上がりが原因でしたが、国産材も比例して価格が上がってしまいました。
・具体的に、どのくらい金額は上がった?
木造2階建・35坪の住宅を例にして、コロナも知らない2020年9月と、2022年4月現在とで単価を入れて比較をしてみましょう。
金物・加工・運搬費は除いて、構造・羽柄材のみの原価比較です。
2020年9月では1 303 317円。
2022年4月では2 409 982円。
その差は約110万円!!税別です!
同じ樹種で同じ等級の木材を使っているのに、これだけの金額差・・
建築会社が便乗値上げしている訳ではなくても、木材がこれだけ高騰しています。
構造用合板 厚24mm 910×1820の場合は。
2020年9月では2 420円。
2022年4月では4 560円。
差額は2 140円ですが、この合板は1・2階の床下地で使用するので、71枚使いました。
2 140円×71枚=15 1940円値上がり!税別です。
合板は他にも、屋根下地や耐力壁面材として多くの枚数を使用します。
以前は見積有効期限が1カ月と書いてあっても、半年くらいは維持してもらっていました。
現在は発注時に価格確定です。つまり打合せ後に見積提案した時から、契約して着工までの期間で価格が上がってしまう・・そんな状況です。
金物・加工・運搬費は除いて、構造・羽柄材のみの原価比較です。
2020年9月では1 303 317円。
2022年4月では2 409 982円。
その差は約110万円!!税別です!
同じ樹種で同じ等級の木材を使っているのに、これだけの金額差・・
建築会社が便乗値上げしている訳ではなくても、木材がこれだけ高騰しています。
構造用合板 厚24mm 910×1820の場合は。
2020年9月では2 420円。
2022年4月では4 560円。
差額は2 140円ですが、この合板は1・2階の床下地で使用するので、71枚使いました。
2 140円×71枚=15 1940円値上がり!税別です。
合板は他にも、屋根下地や耐力壁面材として多くの枚数を使用します。
以前は見積有効期限が1カ月と書いてあっても、半年くらいは維持してもらっていました。
現在は発注時に価格確定です。つまり打合せ後に見積提案した時から、契約して着工までの期間で価格が上がってしまう・・そんな状況です。
・木材以外のモノの価格は大丈夫?
エネルギー関係も上がっている為、建材(建具・床板・サッシ等)や設備器具(ユニットバス・システムキッチン・便器等)の多くが価格改定となり値上がりしています。また、鉄筋やコンクリート等の資材も軒並み値上がりに。
私が知るここ20年近く、職人さんの人件費はほとんど上がっていないのが救いかもしれませんが。能力の高い人材を保つ為には良くない状況です・・職人さん達は週休1日で頑張ってくれているのですが。私の設計単価も上げていません・・
私が知るここ20年近く、職人さんの人件費はほとんど上がっていないのが救いかもしれませんが。能力の高い人材を保つ為には良くない状況です・・職人さん達は週休1日で頑張ってくれているのですが。私の設計単価も上げていません・・
・いつになったら金額は下がる?
わかりません・・・
円安(1ドル126円台)にロシアの現状、上海ロックダウンと、価格が上がる要素の方が多い状況です。
半導体不足もあり、使いたいと思った器具でも納期未定や受注停止になる商品も。
私の所に届く商社からのメールは「価格改定」「納期遅延」「受注停止」ばかり・・
円安(1ドル126円台)にロシアの現状、上海ロックダウンと、価格が上がる要素の方が多い状況です。
半導体不足もあり、使いたいと思った器具でも納期未定や受注停止になる商品も。
私の所に届く商社からのメールは「価格改定」「納期遅延」「受注停止」ばかり・・
・対策は!?
出来るだけ余裕をもった計画が必要です。
建物は小さく、造作は少なく、将来入替の可能な設備器具はグレード等抑えて。但し入替の難しい断熱材やサッシ、構造材は妥協しない。
特に「建物は小さく」は建設コストに大きく影響します。
ここで重要な事は『設計力』です。単に小さな家でガマンする訳ではなく、小さくても広く感じる快適な家づくり。抑えるところは抑えて拘る所には拘り満足度の高い家づくり。
拙宅は27坪です。5人家族で30坪の家も設計・請負しました。
トータルで無理のない家づくりを考えましょう。
建物は小さく、造作は少なく、将来入替の可能な設備器具はグレード等抑えて。但し入替の難しい断熱材やサッシ、構造材は妥協しない。
特に「建物は小さく」は建設コストに大きく影響します。
ここで重要な事は『設計力』です。単に小さな家でガマンする訳ではなく、小さくても広く感じる快適な家づくり。抑えるところは抑えて拘る所には拘り満足度の高い家づくり。
拙宅は27坪です。5人家族で30坪の家も設計・請負しました。
トータルで無理のない家づくりを考えましょう。